ディノバルドは答えてくれない

ディノバルドは答えてくれない

モンスターハンターシリーズで、
ディノバルドという恐竜がいる。

カッコいいBGM、
ティラノサウルスのような風貌、
刃になっている尻尾。

さらにその尻尾の刃が炎を帯びて、
強力な回転斬りを繰り出してくる。

そして漢字名は“斬竜”である。
中学2年生どストライクのネーミングだ。

私はディノバルドを見るたびに、

なんだか男の子の夢をこれでもかと詰め込んだモンスターだな。

と思う。
そしてそう思うと同時に、

あ、今はこういうこと言っちゃいけない時代か。

とも思う。
(別にそれはよくない?と思う人もいるかもしれない)

現代に押し寄せるキャンセルカルチャーは、
人種やジェンダーに関わる言動には特に敏感であるが、
それ以外にも

「〇〇の方への配慮がない」
「△△の人だっているんだ」

と言われることが増えている。

トレンディエンジェルのネタで
「僕目があるからモテるんすよ」(かなり省略した)
みたいなボケがあるが、
それだって目の不自由な方が、という話になる可能性は十分にある。

そういった潮流がすべて間違っているとは思わない。


だが、価値観が多様化したこの時代に、
すべての人へ配慮した発言など、
どれほど存在するのだろうか。

考えれば考えるほどツボにハマって喋れなくなるし、
当たり前のことしか言えなくなる。

いや、私が当たり前と思っていることだって、
他人とってはそうとは限らない訳で、
そういう意味ではこの発言も配慮が足りないのか…?

配慮の無限回廊から出られない。

何がアウトで、
何がセーフなんだい。
そいつは誰が決めているんだい。

なぁディノバルド。


そんなに人を斬りたいかい。